3Dプリンター_メモ2

光造形に関するメモ。

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■3Dプリンター技術

ラフトブロー

今、私が名づけた(ォィ

類似の事例の問題が発見出来ないので
周知されていないレアケースなのか
それとも知ってて当然なのか
私が間違って居るのか
最近のグーグル検索が悪いのか

記録を残す為に、何らかの事例の統一性に、仮名称としてラフトブローとして
記載しておく

 


ヘッダの移動速度が速いと、
流入したレジンの粘度により、届かない、印刷が間に合わない

という問題は、割と有名である・・・と思う。

本件は、ソレとは逆の事例といえよう

レジンが回り込むのに時間的猶予が無い問題は、
それが完全な密閉か、粘度が高く(つまり温度が低く)
尚且つ逃げ場が狭い経路であった場合、
レジンが印刷時までに間に合わない問題は、言い換えると
負圧が掛かるという事である

この時、印刷形状が極端に脆い造型であり
圧力が掛かる方向に対しての耐性のない構造物は
レジンの圧力により、物理的に破損を受ける

原理的には、全く逆の構造物によって
「加圧破壊」が発生する事は想像に難くない

負圧による吸引破損が、事実上、1G
程度までであるのに対し、
加圧はZスクリューの動作圧=プレートを押し付ける力と
レジンの流出粘度によって影響を受けるため
場合によっては非常に大きな力となる可能性がある


ビルドプレートが印刷フィルムの表面に再接近する
「印刷初期」に、この流量増大が最大になる事は容易に予想できるだろう

一般論ではあるが、光造型の3Dプリントの設定では、
プレートの固着側、つまり印刷時に上になる部分ほど大きくなる配置にするのが定石
である為、
また、脱落を防ぐ為に、ラフトと呼ばれる足掛かりを印刷する事も定番であり
印刷開始初期には、これらの悪条件が複数重なる事により、
不利な環境が揃っている。

 


私は最初、この破損が何ゆえに発生しているのか、理解が及ばなかったが

プレートが加工する際に、レジンの逃げ道と成る経路が
細くて長いと、(水抜き穴の様な、最低限の物では不足する)
圧力を充分に逃がしきる事が出来ずに
印刷直後の、完全には固着していない最上面の印刷層の隙間に
横方向から強い圧力が加わる事によって
ここが若干浮かんで隙間が出来たり、横方向にズレるなどの破壊が潜在的に発生し
これが後の洗浄・二次硬化・乾燥収縮などのどれかのタイミングで

 

 

 

 

 

ページ作成: 2025/ 3/ 20  (最終更新: 2025/ 3/ 20)

 

※画面は開発中の物です
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