メタリックの露出に関して_アクティブD

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 メタリック塗料(キャンディー塗装)の撮影では、露出の調整が肝となる。

 ただ、通常の撮影物とは異なる為に、
 カメラのAE露出やアクティブD(olo)的な機能が、
 上手く撮影者の意図を汲んでくれず、狙いとは異なる結果となる場合も多い

 メタリックは、露出の幅で明暗差が強調された方が綺麗(好み)だが
 振り切れてしまっては元も子もないし、
 反射によるカラーの発色も綺麗に捕らえたい
 更に言えば、フチの角度の深い部分にかけて、
 なだらかに色の深みが増して、彩度が下がって、
 滑らかな「ツヤ」が欲しい。キャンディー塗装の醍醐味であろう部分だが・・・
 デジタルの補正が入ると、
 こういう要素は「環境光源による乱れ」と判断されるのか
 ノッペリとした絵になりやすい

 ならばデジタル補正は全OFFにすれば、メタリックが上手く行く、のか?
 といえはそう単純ではない

 一方で、アクティブDは、上手く階調を散らして、枠内に収めてくれるので
 「上手く」作用するなら、目で見て地道に補正を続けるよりラクである。

  これはメタリック系は、単純に露出の明るい・暗い、だけでなく
  暗所、ディヒューズ部・アンビエント・・ハイライト部のバランスに加え
  メタリックではない部分の発色も加味すると
  組み合わせは無限に存在する為、数値だけ見て判断するのが難しい為だ

  これがカメラ側の機能で上手く作用するなら、それに任せた方がよい

  私が普段言ってるのは、オートでは上手く作用しないから
  ソレを知る為に仕組みを学ぶのが重要なのであって
  (デジタルに全部お任せだと、ソレが自分で判断できないでしょ?という話)
  デジタル技術を使うな、と言っている訳ではないのだ

  まあ今の世代は画面を見ながら調整すれば簡単なのだろうが
  私は液晶が使えないので仕方ない

 また、トーンマップを使えれば、前述の、メタリック部と
 その他の落差をある程度補正して、見た目に近い印象に近づける事も出来る

 理論上は、出来るという話であり、そうなるとは限らない

 なので、検証してみる

 

■メタリックとコントラストとアクティブD(ADL・olo)

  アクティブOFF アクティブD_ON
416風景

ラチチュード狭

 419ポート

ラチチュード広

 

 しかし、この結果を見るに
  ↓1・初期、アクティブDをONにするとドールの顔の印象がよくなる
   血色がよくなり、むしろ彩度は上がるという印象
   
  ↓2・従来は、アクティブDは劣化しないのでデジタル補正を毛嫌いせず使うべき
  ↓3・少し前「しかし、撮影箱など、背景白・黒など、アクティブDOFFが良い
  →4・今回「アクティブDを使うと色彩階調が落ちて色が薄くなる
 アクティブDは、白トビや暗所の補正だけではなく、全体的に
 コントラストや彩度にも影響が有る事が印象付けられた結果だ。

 ピクコンの記述(コントラスト無効)と合わせて考えると
 単にコントラストを弄ってるだけな気も・・・??
 以前の解釈では、アクティブDで使う階調域を広く確保する為に
 コントラストの設定が無効になるのだと思ってたが・・・

  シーンモードでは自動的にONに。
  「設定できない」は、ON/OFFが選べないだけで「強制ON」の意味

 

・似てるが違う。アクティブDライティングとオートライティングオプティマイザ

印象として・・・
 オートライティングオプティマイザは暗所だけ切り離して補正。
 アクティブDは全体のコントラスト、彩度にも影響を与える

 

カメラの世代によって挙動は異なると思うが・・・


・オートライティングオプティマイザ
 暗所だけ切り離して補正。


・アクティブDは全体のコントラスト、彩度にも影響を与える
全体的に白だったり、黒っぽかったりする場合 色が濃くなる

極端に白や黒が両方有る場合、全体を滑らかに 色が薄くなる

 

ページ作成: 2025/ 4/ 15  (最終更新: 2025/ 4/ 15)

 

※画面は開発中の物です
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