暗所撮影の比較

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イマドキ古いカメラの性能比較など需要は無いだろうが
私に需要があるのでやってみた

というのも、思い込みは怖いものである

以前の経験や、過去の検証で
「コウに違いない」という先入観が出来ている可能性がある

色眼鏡があると、今後の判断の誤りになる可能性も有るので
今一度改めて認識を再確認しようという訳である
 (本音:新しいカメラ欲しい)

 

■とはいえ

比較は難しい

「条件を揃えれば良いじゃん?」
と思うかもしれないが

三脚に固定でもすれば幾らでもシャッター速度は落とせるのだから
高感度センサーノイズに強い機種は不利に成ってしまう

しかし単にシャッター速度を固定するダケだと
今度は手振れ補整に優れるカメラは、シャッター速度を落としてもブレにくい
有利を活かせなくなる

数毎、撮影枚数を制限して一枚を選ぶのであれば
ニコンが誇るBSSが機能しなくなるので不利に成るし
画質は悪いが安定するGT2と
失敗率は高いが、稀に高画質で成功するXZ−2では
「一番良い一枚」を選んでしまうと、優劣が入れ替わってしまう

完璧なイコールコンディションは難しい、という事で
今回は、手で持ってパッと撮影した1枚目、で比べる事とする
細かい条件や設定値は揃えない

つまりいつものテキトー比較である

 

■実写

部屋の電気を全部消して撮影したら何も写らなくて(←当然)
部屋のクリップライトや小玉電球では思った以上に明るく写ってしまったので
PCモニターを光源に撮影。


 ちなみに今回の本題では無いが
 左から、コンデジ安、コンデジ高、一眼APS-C、一眼APS-C、スマホ

 

■暗所ノイズ性能

 左から順番に
 L610 isoは1600止まり。スペック上は、もう一段あがりそうだが…(左)
 XZ-2 今回は意外な事にピントが合う。
 D3100 撮影中にバッテリーが落ちる。
 X5 意外な事に一番ピントが合わない・・・ISO6400も使うが厳しい。
 GT2 暗い場面に強い!と思ってたが。ISO_12000だが。。一番暗い(右)

 

時代時代のカメラのトレンドはあるが
高倍率ズームだったり、暗所のノイズ性能だったり


私のカメラは世代が古いので
このあたりの性能が、最新機種と比べると、全然劣っている

仮に最新に買い換えたらどの程度戦えるのか!?
という事を実感として知る為にも
今の手持ちの戦力を再度正確に把握しよう、という訳である

結果は
別にソコまで悪く無いじゃん?と思ってしまった
(ただし被写体が静止物に限る)

酸っぱいブドウである

 

 

結局

シャッタースピードを落とせばどのカメラもソコまで大差ない(当たり前)


以前、夜の撮影に不安や苦手意識を持っていたのは
経験則で、
暗いと撮影が上手く出来ないと、いう知識を

これは、日ごろよく使っていたオートのコンデジが、夜景撮影では
フォーカスが苦手だったり、
シャッター速度が意図したレベルまで遅くなってくれなかったりして、
失敗写真を量産していた為

暗いと撮影できない

という
先入観を刷り込まれていたからだろう


一眼を使えばピントで失敗する事はないし
シャッタースピードも意図したモノを選択できる

逆に言えば
ISO感度上限や、高感度ノイズなどは
あくまで副次的要素に過ぎず
結果に対しての重要度はあまり大きくない

高感度性能が2倍!のカメラを奮発して買っても
あまり実感としては差を認識できないかもしれない・・・
まして1.2倍程度の数値スペックの差なら誤差レベルだろう

 

 

・最も悪かったのはスマホ
その点で言えば今回最も悪かったのはスマホ
使用した機種の中では最も高感度センサーを搭載しているにも関わらず
この結果である・・・
AFは迷うし、何かバックグラウンドの処理をしているのかタイミングも安定しない
シャッタースピードはドウあがいても下がらない(手ブレ対策を優先してる?)

もしかしたら操作への理解度が低い or 別のアプリを使うなどすれば
改善する余地は有るのかもしれないのでスマホの悪口は控えるが(既に言ってる気がする
今回の主題はソコではない

高感度性能目的での機種変更は
今の所、必要ないとの結論になった


15年前の選手でも、まだまだ戦える!!

 

 

■とはいえ

近年物価上昇著しい
そうでなくともデジカメは価格上昇が顕著であり
メーカーも開発を停止したり、撤退したりで
今買わなければ今後入手出来る可能性はますます低くなる
という状況だと感じている
焦る



性能的な魅力が低くても
新しいカメラを確保しておかなければ成らないのでは?
という不安は大きい

性能欲求や、欲しいという気持ちより
不安という、ネガティブな動機だけに
なかなか購入に踏み切れないで居るのだが

 

 

■15年前の選手では、もう戦えない・・・

F707も10年以上頑張ってくれた
XZ-2もだ。
思えばドレも10年以上使ってるが
言い換えると
手持ちのカメラは2桁年数のロートルばかりである

15年前でも十分、とは書いたが
性能面はともかく、耐久性の面で言えば、もう限界に近い

今までは、
「壊れたら買い換える」
「購入時期は先延ばしにした方が最新の高性能機が手に入る」
「手持ちのカメラを少しでも長く大切に使おう」
と思って居たし、実際そうなって問題は無かったが

今の時代は、
カメラは今買わなければ、もう買えないかも知れない


下手をしなくても10万超えが当たり前になっている昨今
性能優位でもない、必要性を感じていないモノに出せる金額ではないので
貧乏人の根性が抜けない私は、ココで決断できないのである

今回の検証は気持ちを整理する意図もあったが
心情的には購入を後押しする結果とは成らなかった
う〜ん・・・

 

eos

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

■もう少し良いカメラが欲しい

動機としては
 「カメラは昨今値上がり激しいので先送りは得じゃない
 「他の人が良いカメラを使ってるのが羨ましい

明確にコレが!という、性能欲求が無いので難しい・・・

 

ブッチャケ、
今のカメラはドレも不満点や問題を抱えて居るが
言い換えると、良い部分・満足している部分もある訳で

この良い部分ばかりを集めた
小型のコンデジが安くあればソレが最高だと思っている

デカくて高いタイプの、一眼やミラーレスにする必要は無い筈だ

 

S50   ○良い:レンズ・操作性        ×悪い:−起動不能。寿命
F707  ○良い:レンズ・操作性        ×悪い:レンズ不調。バッテリー寿命
EosX5  ○良い:操作性。AF。安定性    ×悪い:センサー不調
A6    ○良い:操作性。軽量。電池     ×悪い:バッテリー破損(リコール
D3100  ○良い:センサー。AF         ×悪い:バッテリー不調
L610  ○良い:広角・高ズーム。暗所    ×悪い:AF。バッテリー不調
XZ-2  ○良い:レンズ描写、バッテリー   ×悪い:ピント。操作系。ノイズ

 

 

 

 

・S50は楽しかった
今で言う「バリアングル液晶」の先駆けで
自分撮りや高い場所の撮影などデジカメらしい新しい使い方で活躍した

イマイチ評価が高くないのは
スペック完全上位互換の上位グレードS70が存在するからだろうと思う
カールツァイス、バリオゾナーが持て囃される一方での
S50は、雑誌などでは弟分、廉価版みたいな扱いであり
カメラマニアからもソニーの下位グレードのレンズなど注目されてなかった

だが先に述べたフリースタイルモニターは当機種独自のモノであるし
明かるいF値の通しレンズはマクロまでこなすし
動画も撮影できて、スタミナバッテリーなのだ

当時のデジカメは、フィルムと違って撮影に金が掛からなくなり画期的!
である一方で、
解像度はフィルムには遠く及ばず、何より撮影できる枚数が少なかった

S50は最高位グレードでこそないが、当時高画質化競争の過渡期であった
100万画素の大台、メガピクセルにいち早く名乗りを上げたシリーズであり
同時期としては異例の(2割3割り所でなく)2、3倍は異常に長持ちするバッテリーを
搭載した(糞重)カメラだったのだ

今までは、シャッターチャンスを見ても、コレ電源入れて撮影するか?悩んで考える
場面でも、ガシャガシャ撮影できるタフさがあった。
しかも画質も、写るんですで撮影するL版くらいなら、まあまあ満足出来る程度には
写ったのだ

S50はレンズが固定式であったので(S70は沈胴式 チンドウ式)
テレコンやワイドコンバーターを容易に装着できた

 

 

■コンデジ L610 夜景ではなくミュージアム、を使うべき

 夜景は複数枚撮影して合成する。最低シャッター速度制限がキツイので暗いと写らない
 ミュージアムはBSSだが、最低が1秒まで落ちるので実質コッチが夜景では・・・?

ただ他より高解像度&広角(25mm)であるため、少々不利な条件である事も補足しておく

isoは1600止まり。スペック上は、もう一段あがりそうだが…
どうやらミュージアムBSSでは1600が上限になる様だ。
夜景モードだと逆に最低シャッター速度が落ちないし、
オートマカメラは複雑で使いこなすのが難しい。

 

●L610

暗所に弱い印象でしたが
10年以上経って最近、当時の経験則からの思い込みが
働いているのではと思います

改めて再評価すると
暗所に強いと思ったのに、思ったより写らないXZ−2
暗所に弱いと思ってたのに、意外と綺麗に撮れちゃうL610
という感じです。

単純な比較は難しいです

XZ-2は成功率が低いので、
ジックリにつめればスコアは上がります

 十分に煮詰められなくてもカメラ側が手振れ補整と高感度で何とかしてくれる
 逆に言えば、幾ら設定を煮詰めても、確実な一枚は取れないので
 博打で何枚か撮影し続ける必要がある
 オート任せで、何度もシャッターを切る「作業」に成りがちで
 不幸な事にそのゴリ押しが出来るだけの有力なバッテリーを備えている
 結局、設定にフレを解消できないので、手間を掛けるよりも
 オートでランダム爆撃した方が、現実的には良い結果が出るという、
 運用回避に収束してしまう・・・



対して、
L610はバッテリーが持たないので

実際に現場で使う場面では
最小限の操作で済ませます。
この為、暗所に駄目なカメラ、という印象を受ける機会が多かったのだと思います。

今回のような比較のための自宅の実験環境で
十分に時間を掛けて設定を煮詰める事が出来れば
ビックリするような写真が撮れます

 センサーの感度はISO3200まで行ける(発売当初はトップクラス
 光学手振れ補整もある
 BSSも、暗所ノイズ分割合成機能もある

この暗所ノイズ対策は電池が弱ってると落ちる事が多く
 (4枚撮影した後に数秒フリーズしてフルパワーで合成処理してる)
BSSも非常に強力な代償として1回で実質5回分カウントを使います
 (5枚程度連写して手振れ計算する)

私は購入当初、チョットだけ、この機能をテストして
面白い機能があるとレビューを書いた記憶は有りますが
同時に「電池を馬鹿食いするので普段は使えない」という印象を持ち
極力避けていた、と思います。


これらの機能を開放すれば
重りを外したゴクウばりに活躍して戦闘力がハネあがります。

タダこれらを加味しても、結局、本機が暗所に弱い現実は変わりません。
いくらノイズを消そうが、手振れを消そうが
暗い場所ではAFが全く合わないからです(笑)

 

■コンデジ XZ-2 今回は意外な事にピントが合う。

コレだけ暗くてもピントが合う。合う時は合う。
AF不調は、スペック上の問題ではない。

今回、世代的には一番新しいカメラ。
それでも10年以上前・・・

■一眼 D3100 撮影中にバッテリーが落ちる。

流石に私ほどの腕をもってしてもバッテリーを生き返らせる事は出来ない
手振れやピントならまだ何とかできる余地が有るが
センサーノイズと電源OFFは今の私には解決できない・・・恥ずかしい
カメラの修行を続けてレベルを上げて熟練者になればコの程度は問題にならない
カメラの世界は置くが深く私には想像もできない景色が上級者達には見えているらしい

私は初心者、カメラ1年生(退学2回。留年36回)なので早く出世したいです

■一眼 X5 意外な事に一番ピントが合わない・・・ISO6400も使うが厳しい。

意外と今回やらかしてるのがキャノン一眼
低グレードのファミリー向けのカメラとはいえ
少し暗くなるとAFがズレる場面が目立つようになる

XZ−2やL610の場合、そもそもAF出来ないのだから
コンデジに対しての一眼タイプの面目は保っているが
こいつ「AF出来ましたぜ!兄貴」みたいな顔してピッ!とか言うのに
後からPCで見ると合ってないのでいただけない

手振れに関しては筆者が頑張るとして
ピントについては頑張りようが無い

いや、だからMF出来る機種を選んだのだが

今回はあくまでカメラ性能での暗所比較、という事で

余談が過ぎたが、
ブレてるのはAFであり暗所ノイズ以外の要因だ、
という事を補足したかったのである

 

 

一応フォローするが
キャノンの一眼は戦略価格帯の廉価グレードである為
多々コストダウンされており、測距時の補助ライトすら省略されている
暗くてAF出来ない時には、フラッシュ(小)を代用して距離を測るという
実に合理的?な手段で性能維持と軽量化とコスト低減を両立しており
私はこの機能をモロチンOFFにしている

今回の検証意図とも異なるので、ピントに関しては評価要素に含るべきでは
ないだろう・・・

■スマホ

記憶の印象と異なり、実際には最も振るわない結果に

ISO_12000だが。。一番暗い。。シャッター速度これ以上落ちない??
 カメラアプリの操作が分かってないのかも。

 

 

 

■疑惑のF

撮影時にはF値っぽい数字が表示されているのだが
実はプレビュー時には撮影情報は表示されない。
カメラ本体側でF値を確認する手段が無いのだ。
Windowsでファイルのexif情報を読み取るしかないのだが
撮影から日が開くと確実な記憶を覚えていない・・・
ので感情論、難癖に成るが、私は何となく違う気がして疑っている。
アプリ側で解析したニコンexif※の

コレがズレてるなら
・FNumber
が何を表しているのか
少々怪しく思えてきたのが本音である



 ※ 以前EV補整がマイナス時の「-」符号の格納が
   他社と異なり「"11ABCdef"」辺りの解析でエラーが出ていた件

 ※2 &H829A&(ExposureTime)
  シャッター時間の格納単位が
  1/aなのか0.aなのか問題

 

 

 

ページ作成: 2025/ 5/ 22  (最終更新: 2025/ 5/ 23)

 

※画面は開発中の物です
掲載されている情報は変更される可能性が有ります。

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