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マクロ性能2・近接撮影・接写能力

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おさらい

 ●要求仕様(模型撮影)
  小スケールのモデルを被写体とする場合、カメラのマクロ(接写)能力が重要と成る
  単にズーム倍率で拡大して大きく撮影すると、スケール比で遠距離から撮影した
  並行投影に近い画角となり「如何にも模型撮影です」という写真になる
  このため、近接撮影能力が重要と成る

 ●近接撮影とは?
  ≠最短撮影距離

 ●パースとは?
 「広角で撮影するとパースがつく」というのはある意味では正しい
 同じ地点から望遠と広角で同じ被写体を撮影した場合、パースの効き具合は同じ
 画角が広いと、結果的に被写体に近づけるので、パース(奥行き感)の強い絵に成る
 広角の画角、ではなく接近距離が重要

 ●マクロとは
 マクロ機能とは一眼レフでは望遠で拡大するのニュアンスで使用される事もある
 このため、デジカメの、マクロ=接近撮影能力が優れているとは限らない

 ●レンズを選ぶには最短撮影距離を見るしかない
  しかしコノ値はイマイチ当てにならない
  ワーキングディスタンス、更に言えば被写体のパースに重要な仮想視点距離とも違う

 ●以前の検証のまとめ
 ・ニコン18-55 望遠 レンズ前12cm 造影面26.5cm / 広角 レンズ前11.0cm 造影面25.5cm
 ・シグマ17-70 望遠 レンズ前 2cm 造影面20.0cm / 広角 レンズ前5.5cm 造影面20.0cm
 ・ニコン16-85 望遠 レンズ前18cm 造影面36.0cm / 広角 レンズ前28.0cm 造影面43.0cm

 

 

■望遠側

fvp(≒前主点)カメラ的に言うレンズ前焦点

ピントは、レンズ前2cmまで寄れます
しかし実際のパースは


写真はおおよその位置を示します
正確な数値計測には適しませんが、大雑把な感覚は掴めます

これでは幾らカメラを被写体に近づけても
パースの表現には限界がある、という事が
お分かり頂けるでしょう

最短撮影距離が、あまりアテには成りません
また、ワーキングディスタンスが小さくても
パースが強くなるとは限りません

 

■広角側

次に広角側を検証します

最大に広角にズームアウトした場合のワーキングディスタンスは
実測値で5.5cmです。
 (コノ時点で、、所有レンズの中では優秀です)

しかし真に重要なのは
画角収束点、仮FVPが、レンズの比較的浅い位置にシフトして
被写体との見なし距離を小さく出来る部分です

つまり、
広角に画角を広げると、(ズーム)焦点の移動により被写体を
近づける事が難しく、拡大の面で不利には成りますが、
それを加味しても、近接マクロの点では有利に働くのです

広角側の方が広角に撮影する事が出来る(何言ってるんだ?)
言葉にすると少しおかしいが、そういう事です

 

 

■ピント偏差画角

画角は焦点距離とは比例しない

フォーカスブリージング

数値がスペック表示からの計算に合わない部分があるが
これは
実測値であるため

レンズの設計は非常に複雑で、スペックはその性能の一部を表記しているに過ぎない

例えば、このレンズの最大望遠は17-70mmと記載されているが
実際には、望遠端であっても、被写体との距離によって
ピント変動が生じる為、焦点距離が変化する

本レンズはインナーフォーカス方式である為、
最短撮影距離はセンサー面からの距離であるが、
前玉レンズの内部に存在する仮VP位置は
ピント・フォーカス操作により前後に移動する

この前主点の移動、焦点距離の変動、前レンズからの被写体の距離
の3要素の影響を同時に受ける為
スペックはただ1つの数字のみで表すことは出来ず
グラフの変動も直線的ではなく複雑なカーブを描く

17-70

17-70mmは平均値(最大値)であり、
実測の焦点距離は70mmではない(いやkウ
 APS-Cなのでそりゃ70じゃないだろ〜とか無粋なイジワルはご容赦をw

写真は説明の為の物で、撮影カメラの画角の影響があるので正確ではないが
おおよそのイメージは掴んでいただけると思う。

 

 

ズームを望遠側に移動すると焦点距離は短くなる (※1)
(ズームインで焦点距離が増えた分−上記の短くなった分、の差し引き分が、
  実際に撮影される「みなし焦点距離」の「画角」となる)

つまりカタログスペックで同じ焦点距離50mmのレンズだとしても
実際に撮影される写真は同じに成るとは限らない

 (上記は「画角」の問題なので今回は関係無いが、ついでに一応)

本来は、ズームインして望遠になると、vpが後方にシフトする事で
目標との距離が離れてしまい「望遠すると被写体が小さくなる」 (※2)
現象が起こるので、
その分を加味する必要がある

※1と※2は、何となくレンズを触っていれば実感する事は有ると思うが
実は二つは全く別の原理によって起こっているので
レンズを選ぶ場合には切り分けて考えなければ成らない


既に買ってしまったレンズについては、幾ら考えても仕方ないので
知る必要は無い。諦めましょう。

 

 

@eos

 

・パース

画角は
焦点距離
だと思われているが

実際は

特に小スケールの模型撮影において重要なのは
FVPスパン
 (カメラ用語的には、ワーキングディスタンスに、前主観間隔
  (最短撮影距離−レンズ長=フランジバック−
   +(前レンズ距離+((レンズ長ー後ろ主点))前主点距離))
  )
 図に描くと判りやすいのだが。。。つまり簡単に言うと
 レンズの一番前のガラス面から、前方向の光が「屈折しなかった場合」集まる場所
 簡単な日本語で書くと「焦点距離」がわかり易いのだが・・・
 焦点距離って書くとカメラだとまた別の意味に成るのだからややこしい・・・

 屈折しなかった場合、というのは
 例えば水の中にある棒が曲がって見える、みたいな
 前から見た場合、ソコにある様に感じる場所、である。
 人間の脳は光が直進すると仮定するので、見た目上の位置がソコだと
 錯覚するのだ

 つまりFVPだが、これはカメラ業界の独自用語の前主点ではない
 前レンズの影響を受けた焦点、ではなく、光が直進した場合、
 焦点となる場所、が重要で、
 ソコからの被写体距離が「見た目上の」パースになる。



どこまで寄れるか?である

 


 焦点距離は関係ない

 ▽▽←コノ側面
 Aカメラ(コノ位置からは側面が見えない
 ↓(撮影距離
 Bカメラ(距離が離れると側面が見える様になる

コノ面が見えるかどうか?に影響するのは
影響するのは純粋に「撮影位置」のみである

仮に地点Aから見えなかった場合
どんな焦点距離のレンズに交換した所で
 (どんな超広角だろうが魚眼だろうがスーパーズームだろうが)
壁の角度と撮影者の位置が変わらない限り
見えないものは永遠に見えない

 コノ理屈が、ドレだけ説明しても判ってもらえない
 カメラ熟練者には何故か通じない

 知識が増えれば増えるほど、何故か理解力が低下して
 話が通じなくなるのは
 正しい日本語の意味を知れば知るほど会話が不自由に成る
 日本語警察にも通じる謎現象であろう

 

 

写真は説明の為の物で、撮影カメラの画角の影響があるので正確ではないが
おおよそのイメージは掴んでいただけると思う。

 

 

・フォーカスブリージング

数値がスペック表示からの計算に合わない部分があるが
これは
実測値であるため

レンズの設計は非常に複雑で、スペックはその性能の一部を表記しているに過ぎない

例えば、このレンズの最大望遠は17-70mmと記載されているが
実際には、望遠端であっても、被写体との距離によって
ピント変動が生じる為、焦点距離が変化する

本レンズはインナーフォーカス方式である為、
最短撮影距離はセンサー面からの距離であるが、
前玉レンズの内部に存在する仮VP位置は
ピント・フォーカス操作により前後に移動する

この前主点の移動、焦点距離の変動、前レンズからの被写体の距離
の3要素の影響を同時に受ける為
スペックはただ1つの数字のみで表すことは出来ず
グラフの変動も直線的ではなく複雑なカーブを描く

 

 

 

・カレーライスミシン

ミニ四駆の界隈ではFRPといえばプラスチックであり
カーボンと言えばFRPの事を意味します

ガンプラにおけるKPEとABSの関係の様なモノです
プラモデルは、プラスチックモデル、とは異なるのです

カメラ世界にも
ISOの様にその業界独特の用語があり
概ね理解の妨げと成りますが、洗礼であり登竜門であり
外部の人間に判らない事こそが経験者のステータスだと
誇り高ぶるのはどの世界でもアルアルでしょう

改めるつもりは有りません
ニコンとキャノンのズームレンズの回転方向が同じに成るよりも
難しい問題です


ところで立体図面と、プログラムの世界と、3D−CGでは
カメラ(撮影)に対する考え方が異なるのは有名(?)な話ですが

カメラ(写真機材)の世界の立体空間も、コレもまた魔窟であるため
用語の統一が成されていません

異世界転生の話ではありません
同じ物理現象を司る同一世界の物体でありながら、なぜかルールは異なるのです

ページタイトルは和製英語が往々にして原語と異なり、
その誕生と経緯を知らない過程を経て時代と共に意味が変わる・・・
という皮肉で、直訳するとウンコ製造機です(意訳)

良くわからない意味不明な独自用語に振り回された時に
やってられるかクソったれ!という気持ちが込められているみたいですね

 (ライスカレーとカレーライスは本来別の意味らしいですよ?)
 (単に「カレー」と表現した場合どちらの意味かで戦争が起きるとか・・・)

・この物語はフィクションです
冗談はこれくらいにして


カメラ(写真機材)における最短撮影距離とは
消失点と造影面を無視して、センサー結像位置と、

ここで謎なのがVPなのですが
これはレンズ設計においては固定でないどころか
ズーム操作で線形で移動する訳ですらなく
可変で複雑なカーブを描いて移動する為、
一般的にはスペック表にすら記載されていません

つまり実際に撮影した場合にどの程度のパースが掛かるかは
割とお高めな値段であるにも拘らず
購入して現物を入手した後でしか分からないという

 

 

 

VFVPの事である。
 仮想ビューポイントの前位置
  > ピントとボケ量と視野角度と背景の距離の話
  主観点 視野収束点 VP ELV 前主点 とは異なるが、コレが近い
  何が言いたいかは伝わると思う。

 計算するとややこしいので言葉で書くが
 このfvpと被写体との距離が、パースである
  コレを実現する為の「要素」が
   1.被写体が見切れない画角。広角レンズが有利
   2.被写体にピントが合う。最短撮影距離が必要
  となる

検索してもドウにも出てこない。聞いても判らない。AIは嘘しか言わないw
カメラ業界は独自用語が多いが、これをカメラ用語でなんと言うのか分からない。

あまり重視されていないのかもしれない

 


光学的に存在する位置である

これは、レンズの内部の物理的な設計に依存しない
内部の構造がどうなっていようと、それはブラックボックスとして
外部からの光の入力と出力のみを考える、一種のオブジェクト指向モデルである。
仮想思考モデルは、

 

ズームを望遠側に移動すると焦点距離は短くなる (※1)
(ズームインで焦点距離が増えた分−上記の短くなった分、の差し引き分が、
  実際に撮影される「みなし焦点距離」の「画角」となる)

つまりカタログスペックで同じ焦点距離50mmのレンズだとしても
実際に撮影される写真は同じに成るとは限らない

 (上記は「画角」の問題なので今回は関係無いが、ついでに一応)

本来は、ズームインして望遠になると、vpが後方にシフトする事で
目標との距離が離れてしまい「望遠すると被写体が小さくなる」 (※2)
現象が起こるので、
その分を加味する必要がある

※1と※2は、何となくレンズを触っていれば実感する事は有ると思うが
実は二つは全く別の原理によって起こっているので
レンズを選ぶ場合には切り分けて考えなければ成らない


既に買ってしまったレンズについては、幾ら考えても仕方ないので
知る必要は無い。諦めましょう。

 

 //未使用・・・

半ば冗談交じりで書いたが、真理に到達してしまったかもしれない

そう「如何しようも無い」のである

カメラ業界の「用語」は、概ねメーカーが作る。
販売者と購入者、生産者と消費者、だ。
エンドユーザーは、買ってしまったら、手の施しようが無い

正しい知識を得て、自分で考える、必要が無いし
考えたところで如何する事も出来ない



光学的な計算を行う。目で見た景色を平面に投影する。
理論上はやってる事は同じなのに、ややこしい事に業界が変われば言葉が変わる

 建築図面や、3DCGや、プログラミングや、
これらと
 カメラ用語
とは何が違うのか??

何故カメラだけが不可解な印象を受けるのか・・・

カメラは、用語を理解して仕組みを理解した所で、
じゃあドウするか?どうしようもないのである

自分で計算しても、処理を修正しても、
自分でレンズを設計する訳ではないし、買って来た物を使うしかないのである

図面を引いたり立体計算のプログラムを構築するには自分で仕組みを理解して
言葉の意味を使う必要があるが、
カメラの場合は精々知識自慢くらいしかする事が無い(偏見)
なので複雑な言葉で難解である事に価値が置かれ、本来の意味や仕組みは軽視される(ォィ)
故に独自用語・専門用語が独自に
あらぬ方向に捻じ曲がっているのだ!!(←捻じ曲がっているのはお前の頭定期)



まあそんな妄想はさておいて
他の分野に比べて、チョットあれなのは
総合的にその知識を欲する人と、必要とする人とののバランスの悪さも有ると思います。
身も蓋もない事を言えば
図面を書く場合は前提知識が間違っていれば間違った結果しか得られませんが
カメラ用語解説サイトは、間違った知識でも作る事が出来てしまうので
そこで学んで次のサイトを作る人が出て・・・を繰り返して技術ロンダリングすると

今後はAIが活用されるので
この傾向は更に悪化するでしょうね!!

 

 

 fvpは造語である。
 25年くらい考えたが、(まあ実際探したのは5年くらいだが)本来の名称が
 どうしても見つからない。
 実は3Dや建築図面では相当する部分が無い。
 当然である。計算上「レンズの厚み」を考慮する必要が無いからだ
 ELVpにVPを配置して、ソコからカメラをセットすれば良い。
 しかし現実世界のカメラ機械はソウは行かない。
 かといって「人間の目の位置」というと語弊がある。実際に目で覗くのだから。
 困った事にVPが複数あるので「仮の・前からの・VP」ということでvfvpだ
 もう随分長い事内部資料はコレで記述しているので自分的には懐かしさすらあり
 今更本来の名前を知っても矯正出来ない自信さえある始末。
 独自用語や造語を嫌う私がコレである事は流石にご容赦願いたい。
 何度も聞いたじゃん教えてくれないお前らが悪いよ(逆ギレ)
 みんな知らないんだから私が造っても文句無いよね(暴論)

 

// - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - +
▽▽以前の

 望遠1.5cm センサー19cm。変わらず。

広角時。フィルター根本から計測 レンズ前5.5cm
ライブビューでMF 最短。 センサーから19cm
 シャッターを押しても中々キレない・・・グッと押さないと。AFが悪さ?
 MFにすると軽く押してもキレた。


D7100 カタログでは全域で38だが・・・
 望遠 レンズ前18cm 造影面36cm
 広角1 レンズ前22cm ピント合ってない事に気付いて・・・ レンズ4cm後退
 広角2 レンズ先端から28+cm 造影面43cm

D3100 カタログでは全域28cm
 望遠 レンズ前12 造影面26.5
 広角 レンズ前11 造影面25.5

 

 

 

 

※画面は開発中の物です
掲載されている情報は変更される可能性が有ります。

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